TOMYTECの1/64ミニカー、S2000 (1999) シルバーのレビューをお届けする。
はじめに
クオリティに定評のある「トミカリミテッドヴィンテージNEO」シリーズより、S2000がリリース。
現在までに6種類ラインナップされているが、今回はシルバーのモデルを紹介する。
まずは一周
まずはぐるりと一回り。
シルバーのボディカラーは純正色の明記こそないものの、見慣れた「シルバーストーンメタリック」のイメージにかなり近いと感じた。(若干、メタリック感が強い気もするが)
全体的なシルエットはかなり良好。
若干シャープ寄りに整形されているかなと感じるが、S2000のカッコ良さを上手く引き出した素晴らしい造形。
ポイント
フロント部のアップ。
AP1初期型のシンプルなライト周りやバンパーもご覧の通りの再現度。
エンブレムのプリントはこのスケールでは仕方のないところか。
ナンバープレートは白い一枚板のパーツで、ここは一工夫欲しかったが自分で文字をプリントなどして貼り付けても面白いかも。
サイドから。
後述するボンネット開閉ギミックのせいか、ボンネットパーツが少し浮いているのが気になるところ。
これが個体差なのかは現時点では不明だが、筆者は他のカラーも所有しているので後日確認しようと思う。
他、オレンジのウインカーは塗装、S2000のエンブレムはプリント。
16インチの6本スポーク純正ホイールは実はBBS。
真ん中のホンダエンブレムは省略されているが、このクオリティなら再現できたはず。惜しい。
リアから。
ハイマウントストップランプはクリアパーツではなく塗装での処理だが、ここは仕方のないところか。
エンブレムはフロントと同様に印刷。
トランクの鍵穴もきちんと再現。
テールランプのクリアパーツはなかなかに良い処理をしていると思う。
内装その1。
筆者の撮影テクでは内装が黒つぶれしてしまうので、光源を追加して撮影。
ほぼ黒一色の内装だが、再現度はなかなかのもの。
驚いたのは、ウィンドディフレクターが別途クリアパーツで再現されている事。
その割にルームミラーが省略されているのは、残念・・・。
内装その2、前から。
シート形状も良好で、これならオープンで飾っても問題のない出来。
本モデル最大の特徴である、ボンネット開閉ギミックとエンジンルームの再現。
ボンネットは開けた状態で固定できないため、セロテープで固定しているがそこはご愛嬌。
名機F20Cの赤いヘッドカバーとその周辺が見事に再現されている。
1/64でこの再現度は見事であろう。
ボンネットが何かしらの方法で固定できれば、文句なしだったが・・・。
幌パーツも付属しているので、このようにクローズドも再現可能。
幌の装着には少し力がいる。と言うか、フロントウインドウ部分を手前に引っ張って幌の上側の位置を合わせつつ、下側のピンを本体に差し込むという作業が必要。
それでも少し上側がずれる感じがするが、これも個体差か。
リアから。
正確には初期型のビニールウインドウの幌とは形状が少し違うが、さすがに指摘が厳しすぎるか・・・。
上から。
プロポーションについては先にもお伝えした通り、全く問題なし。
下から。
下廻りのディテールもそれなりに再現されている。
この価格帯でこのクオリティなら文句はないと思う。
まとめ
トミカと言っても大人向けのディスプレイ用としてリリースされている本シリーズ。
車種にもよるが4000円前後でこのクオリティは、かなりのコストパフォーマンスと感じた。
今はS2000しか所有していないが、ぜひとも他の車種も手にしてみたいと思った。
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